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【企業研究】プロパティデータバンク(4389) を調べてみた!

今日の株紹介はこちら!

 

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プロパティデータバンク

 

不動産管理クラウドサービスのプロパティデータバンク(4389)です!

 

 

企業指標

事業内容:不動産・施設を管理するクラウドサービスの提供。
各指標(更新日時ベース)
予想PER:23.47倍
PBR:2.95倍
ROE:14.7%
ROA:15.6%
自己資本:1,713百万
有利子負債自己資本比率:0% ★注目!
過去3年売上平均成長率:(3年未満)
空売り状況:なし
配当利回り(過去3年平均):1.09%(8.34円)
株主優待:なし

指標的には?

投資判断の指標としては、そこそこ高いROEと、そこそこの期待値のPERといった感じで、悪くないです。

 

負債がなく無借金経営であるところ、自己資本比率が70%を超えているところから、堅実な経営方針であることが伺えます。

 

他にも、売上高営業利益率、経常利益率は18%を超え、原価に対する売上高が高い傾向にあります。

 

上場は2018年6月なので、上場から1年程度しか経っておらず、その期待を乗せていい銘柄ですね。

 

ただ、企業自体は2000年設立なので、若い会社とは言い難いところです。

 

これも触れたいところなんですが、上場から間もないにも関わらず、配当があります

 

配当はあっても全然良いのですが、上場から間もないこと、クラウドソフトを扱っていること、無借金であること等併せて考えると、投資に回す意識の低さが気になります

 

事業内容は?

地合い

クラウドという言葉はほぼ市民権を得て、現在は省人化のためやサービス拡充のため、クラウドサービスを使っていくというのが常識になっていますから、悪いはずがありません

 

プロパティデータバンクでは、システムの管理等も完全にクラウド側に任せる商品を扱っているため、省人化、効率化を求める企業に間違いなく刺さると思います。

 

特に不動産管理は不動産以外の企業も関わります。市場は大きいでしょう

 

そして、J‐REIT向けで約6割のシェアというトップシェアを持つことは強みになりそうです。

事業

事業としては、クラウドサービスと、ソリューションサービスが主になります。クラウドサービス6割、ソリューションサービス4割の比率です。

 

クラウドベースのビジネスモデルで、ソリューションはクラウドサービスの顧客特注品という扱いのようです。

 

 

よって、クラウドの強みがそのまま企業の強みとなりそうです。

 

強みは決算資料にまとまっていたので、見てみましょう。

 

・インストール不要、インターネットからログイン
・メンテナンスは当社対応
・バージョンアップは当社対応
・万全のセキュリティ体制(ISO/IEC 27017認証取得)

 

ふむふむ。これは機能の強みというより、WEBの強みですね。

 

他社も不動産に関する基本機能はすでに網羅してしまっていて、差別化ができないということでしょう。

 

クラウド上の基礎機能開発はせずに、特注によってサービスを追加してクラウドに繋げ、定期収入を得るのが戦略のようですね。

 

あ、本業とは関係ないのですが、公式HPの品質が低いです。下記が、崩れたときの画面のキャプチャです。

 

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今の時代にこんな崩れ方は逆に珍しいのでは

 

売上には関係ないですし、修正することのメリットデメリットの判断からかもしれませんが、ITに関わる企業のHPがこれでは・・、と思ってしまうのは、考えすぎでしょうか。

 

 

決算

前回の決算では85%減益で衝撃を与えたプロパティデータバンクですが、実際のところどうなのでしょうか。

 

という感じで、決算資料に目を通したのですが・・正直、僕と相性がよくありませんでした

 

まず、一番確認したい事業毎の利益率を全く記載していません。(ここでの記載していないとは、計算によりわかる、ということではなく、株主にわかりやすく表現していない、という意味です。)

 

中期計画も示されていますが、年毎の売上の伸びが+13%,+12%,+11%と年毎に順当に下がっています。

 

これは、伸びしろが限界にきているということを表しているように見えます。

 

つまり、企業として拡大フェーズに入っている、というよりは、回収フェーズに入っているということですね。投資への意識はここから来ているのかもしれません。

 

それだけでも投資を悩ませますが、それ以上に気になることがあります。

 

決算資料では、今の状況を説明しているだけであり、今後、どのような部分を改善して、それがどう数字に生かされていくのかという説明がありません。

 

例えば、経常利益の伸びは+5%目標なのですが、これがどのように来年+16%になり、さらに次の年には11%になるのか、イマイチ僕にはわかりませんでした。

 

売上が上がるということはコストも増加するわけで、その改善は必須です。しかし、コスト削減に関しては何も書いていないのです

 

決算資料を読んだ素直な感想として、僕が重要視する、「合理性」や「計画性」はあまり感じられませんでした。

 

おすすめ度は?

市場の地合いはよく、シェアもあり、今の利益率も悪くないです。

 

ただ、売上を拡大すると確実に販管費は増えるので、コスト削減の施策がない状態だと、僕は買えません